Story 04 | 星あかり

デザインスクールを卒業する頃。
期待と不安で、わたしの心は少し波立っていました。
デザインの現場へ飛び込みたいけれど、未経験の私を受け入れてくれる場所はあるだろうか。
伝手を探したり、少しでも可能性のある場所を探しては、必死に手を伸ばしていました。
そんな中、スクールの方の紹介から始まったご縁から、一人のフリーランスのデザイナーさんとの出会いがありました。
その方と一緒に働かせていただき、経験を積めたことは、デザイナーの第1歩として本当に幸運なことでした。
当時の私はまだ、心の中にカチッとした境界線を引いていました。
「仕事のデザインは、誰かのために。」
「自分の雑貨は、また別の話。」
どちらも同じくらい大切で、心を込めて向き合っていたからこそ、ふたつを混ぜてはいけないような気がして、どこか線引きをしていました。
……そんな頑固な線引きを、魔法のように解いてくれる人と出会うのは、もう少しだけ先のお話。
仕事として向き合うデザインも、自分のための雑貨作りも、私の中ではずっとグラデーションのように重なり合っていました。
クライアント様が言葉にできずにいる想いを、丁寧にすくい上げてカタチにする。
「そう、これが言いたかったんです」とパッと表情を明るくしてもらえたとき。
うまく喋れなくても、デザインが代わりに誰かと心を通わせてくれている。
誰かの想いに寄り添う「デザイン」も。
自分の内側を表現する「雑貨」も。
私の中で行き着く想いは、最初から何も変わりませんでした。
そして私の雑貨作りの第一歩は、印刷会社さんに直接足を運び、オリジナルグッズをお願いしたこと。
はじめて直接打ち合わせをした日。
担当の方がデザインを見て、「すごく好きです」と言ってくれました。
わたしの中の青色と透け感を、一緒に追いかけてくれて、画面の中にしかなかった私の世界が、はじめて「手で触れられる形」になった瞬間。ぽっと小さな灯りがともりました。
今でもイベントに足を運んでくださる担当さん。
いつかご恩を返したい、大切な人のひとりです。
できたてのグッズと小さな冊子を抱えて参加した、岡山の初めてのイベント。
不安そうに立っている私のブースで立ち止まり、商品を手に取って「わあ……」と微笑んでくれた人。
トートバッグを目がけて駆けてきてくれた人。
自分の内側から生まれたものが誰かに届き、思いを受け取ってもらえる。
その真っ直ぐな喜びが、今も私を動かしています。
言葉にするのが不器用な私が、つくるものを通して、誰かと静かに心を通わせる。
誰かの想いに寄り添う「デザイン」も。
自分の心を救うために生まれた「星空雑貨」も。
私にとってはどちらも、同じひとつの「星あかり」なのです。
「言葉にするのが苦手」
「思っていることをうまく伝えられない」
あなたにとって、小さな「お守り」になれたら。
丹精込めてつくった商品、自分や会社を表すロゴ、好きなものを詰め込んだ冊子。
うまく言葉にできなくても、つくったものが自分の代わりに大切にしている想いを伝えてくれる。
あなたの代わりに想いを届ける「お守り」として、彗星舎を頼っていただけたら嬉しいです。

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