
眠れない夜があった。
そんな彼女にとっての救いは、そっと照らす静かな星あかりだった。
青いカーペットに、グレーのカーテン。
好きなものだけに囲まれて、そっと呼吸を整える時間。
「いつか、自分が本当に好きで、安心できるものだけに囲まれた小さな店を持てたら」
「そんなものを、いつか自分の手でつくれたら」
そんな想いを抱きながらも、失敗することや否定されることが怖くて、自分の心にそっと蓋をして過ごしていた。
不自由はないけれど、満たされもしない日常。
ある日、自分の居場所が分からなくなって、心がすり切れて限界を迎えたある夜。
藁にもすがる思いで、暗闇の中に助けを求めた。
そんな時、大好きなあたたかい星あかりが照らしてくれた。
星あかりは遠くに、でもいつだってそばにあった。
その光に導かれるようにして見つけた、自分だけの道。
手探りで飛び込んだ新しい世界で、はじめて描いた『星の窓』。
「シンプルだけど、どこかストーリーを感じる」
そう言われた瞬間、目頭が熱くなった。
うまく言葉で喋れなくても、つくったものが自分の代わりに想いを届けてくれる。
こうして生まれたのが、彗星舎という名前と、星の窓のマグカップ。
「窓からこぼれる星あかりが、そっとあなたを照らしますように。」
言葉にするのが不器用な彼女が、つくったものを通して、誰かと静かに心を通わせる。
傷ついた夜に生まれた星空雑貨は、いま、誰かの夜をそっと照らす「星あかり」になっている。
